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今日の大切さ

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春分の日は久しぶりに夫婦で出掛けておりました。 夜帰宅すると留守電モニターが点滅中。 旧知の信州の友人からの伝言は「震災で○○が亡くなった…」と。 折り返し電話しましたが、あいにく繋がらないので、ネットで新聞記事を確認すると確かにその女性の名前が…。 彼女は私より一つ年上の方で、若い頃は一緒にイベント等を運営した仲間でした。 最近は疎遠になっていましたが、一度は志を一つにした同志の死は、私の心に重くのしかかりました。 どういう状況で遺体が発見されたのかわかりませんので、どんな最期を迎えられたのかは正確にはわかりません。 海辺の町に住んでいましたので津波で流されたことは想像がつきますが、彼女を死に至らしめたのは果たして水によるものなのか、その後の火災によるものなのか、寒さによるものなのか…。 もし火災や寒さによるものだとしたら、被災後しばらくは意識があったということですので、彼女の迫りくる死への恐怖、絶望感、無念さといったものは、いかばかりだったろうか…。 そんな彼女の境遇に思いを馳せると、胸が張り裂けそうになります。 早すぎる彼女の死は、私に、人生の儚さ、今日という日の大切さをもう一度教えなおしてくれました。 マタイ25章の花婿を迎えに出た娘たちの話を思い出し、いつお迎えが来てもいいように日々準備しなければと…。 あらためまして、このたびの震災でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。

ともし火

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東日本大震災から1週間が経過しました。 私の故郷の町では、ライフラインは復旧したようですが、ガソリン不足のために移動や生活サービスの提供に影響が出ているとの事。 日常を取り戻すにはもう少し時間が必要のようです。 その故郷の町で、電気も水道も復旧していない震災2日後に、大手のコンビニやスーパーが閉店していた中、地元の小さな食品スーパーがすでに営業を始めていたそうです。 おそらく独自のルートで仕入れたであろう新鮮な野菜や米なども並べられ、そのお店で働くご婦人方はテキパキと明るく仕事をされていたとのことです。 その様子を目の当たりにしたある方は、「勇気をもらった…」「ひと時災害のことを忘れることができた…」ととても感謝していらっしゃいました。 スーパーの経営者や従業員の方も同じように被災され、個人的にはそれぞれ色々な思いがあったとは思います。 しかしそれらを乗り越えて、何とか地域の方のために役に立とうという心意気が伝わってくる話でした。 このご婦人方のように、困っている方の、あるいは大変なときにこそ、その方の心のともし火になれる存在になりたいと願っています。 マッチ売りの少女がマッチの火の中にひと時の幸せを見出したように…。