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心理学だけでは救われない

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大学生の頃、一般教養で心理学の授業を取ったことがあります。 教材は「タテ社会の人間関係(中根千枝)」と「甘えの構造( 土居 健郎 )」でした。 高校生の頃に夏休みの課題図書として「菊と刀( ルース・ベネディクト )」を読んだ経験もあります。 高校、大学で学んだ当時の心理学とは、日本人特有の精神構造を明らかにする取り組みについてでした。 時代は進み最近20年位は、心理学といえば心理カウンセリングやコーチングのような個々人の心理を分析する手法、いわゆる心理療法に重きが置かれるようになったと感じています。 私も心理カウンセラーの養成コースを受講した経験がありますが、様々な手法を使うことによって自分自身を見つめる作業はとても有意義な経験でした。 自分を取り巻く様々な問題は、自分自身が持つ考え方や、物の見方を変えることで、随分と負担感が軽減されるということを学ぶことができたと思います。 しかしながら霊的真理を既に知っていた私からすると「心理学は役に立つけどそれだけでは救われない」という事もわかりました。 なぜなら心理学には「魂の永続性」という視点が抜けているからです。 心理学を学ぶことで、生じた問題に対する内面的な対処法を学ぶことはできるのですが、なぜその問題が生じているのかという最も知りたいことへの答え、つまりは根元的な原因と対策を、心理学だけでは明らかにしてくれないのです。 「催眠」「認知行動療法」「アートセラピー」「アンガーマネジメント」などの心理学をベースにした心理療法を学んだり体験することは意味のあることだと思いますが、残念ながらテクニックレベルの学びと言わざるを得ません。 原因があるから結果がある、という真理は脇に置いておくことはできないのです。 より深い問題解決法は霊的真理の学びの中にあると言えるでしょう。