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スピリチュアルカウンセリングは他のカウンセリングと何が違うのか?

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 カウンセリングとかカウンセラーという言葉が一般的になってきました。  心理カウンセリング、スクールカウンセラー、産業カウンセラー、カラーカウンセリング、美容カウンセリング等々。  英語のカウンセリングは「助言、相談」という意味を持っていますが、臨床では「心理相談」というような意味合いで用いられています。臨床…、そうです、カウンセリングとは元々は医学的分野、その中でも精神医学の分野で用いられてきた言葉です。ですからカラーカウンセリングとか美容カウンセリングなどで用いられている「カウンセリング」は、助言や相談という範疇でしか無いのに対して、臨床で用いられる「カウンセリング」は相談者や患者の精神的な分野にアプローチしていくものです。  その際、心理カウンセリング技法とも呼ばれる様々な方法を用います。面談に始まり、箱庭療法、認知行動療法、内観療法、芸術療法など様々な技法があるものの、その目的は相談者や患者が自ら「気付く」ことに重きが置かれています。相談者や患者が自身の抱える問題に対する気づきを得たり、問題点への理解を深めたり、行動が変容したりすることへの手助けが基本になります。  私自身もこれまでに、いくつかの心理カウンセリング技法を学び、実際に体験をしてきたことがあります。確かに、気づきを得たり、思考の整理ができたり、ストレスが和らぐような経験をすることができましたので、何らかの効果はあると言えるでしょう。しかしながらその経験を定量化しようと試みたとしても、対象が「心理」という、掴みどころが無く移ろいやすいものですので、とても難しい試みであります。このことが心理カウンセリングの評価が定まらない一つの要因であると言えましょう。  また上記したとおり、臨床におけるカウンセリングは、「気付き」をもたらすことが最も重要な目的の一つです。ですから面談においても、カウンセラーは相談者や患者の話をひたすら聞くこと(傾聴)に集中します。ですからカウンセラーから気づきを促す言葉や、心理学的分析の解説をすることがあったとしても、カウンセラーからのアドバイスはほぼ無いと言って良いでしょう。何らかの解答なり指針なりが欲しくて相談に訪れた方にとっては、欲求不満を増幅させて帰ることになりかねません。もしあなたのカウンセラーがああしろこうしろというタイプであったら、それはカウンセリングの原則から大き