あなたが成長できない理由
仕事がら様々な人とお会いする機会に恵まれています。 右脳左脳理論は最近では神話とまで揶揄する人まで現れていますが、私の経験上、右脳的な人、左脳的な人という分類は必ずしも的外れなことではないと実感しています。 ロジカルな人は感覚で捉える事が苦手であったり、反対に、物事を感覚で捉えることに長けているのに、それを上手に言葉で表現できない人もいます。 同時進行で様々なことを行なえる人(マルチタスク)がいますが、一つのことをすると他のことができなくなってしまう人(シングルタスク)もいます。 計画好きな人がいれば、行き当たりばったりな人もいます。 そして、一見正反対に見えるこれらの能力を、両方バランスよく使える方もいらっしゃるのも事実です。 こういった個人の能力や性格的なことを、脳生理学や解剖学に落とし込む事に無理があるのは常識的に考えて当たり前のことでしょうから、右脳左脳否定論者の意見にも一理あります。 ですから私は、右脳左脳理論とは性格的な性向を表すのに長じた、表現方法の一つとして捉えています。 物事を分析したり、論理的に考えたり、記憶に留める行為は左脳的な働きと言われ、遅効的です。 反対に感覚的に物事の全体像を捉える事ができる能力は右脳的な働きと言われ、即時性があります。 何かしらの出来事が自分自身に起こったときに、左脳的な働きが優位な状態では、細かい事が気になってしまい、出来事の全体像、5W1Hを捉える事が難しくなってしまいます。 特に Why(なぜ?)という部分が私達の内面的成長には大切なのですが、それを捉える事が難しいとなると、左脳的な働きが優位の状態は、私達の成長を妨げてしまいます。 反対に右脳的な働きが優位な状態では、瞬時に物事の全体像を捉える事が可能なのですが、とても感覚的なものです。 その感覚的に瞬時に捉えたものを、自分自身の経験とし成長の糧としていくためには、その感覚的なものをしっかりと論理的に考えて分析し、それを言葉にあらわすことで記憶に留める作業が必要です。 これらの作業は、上に述べたように左脳的な働きを駆使しなければならないのです。 多くの場合、左脳的な傾向がある方は右脳的な働きを使うのが苦手なようですし、右脳的な傾向がある方は左脳的な働きを使うのが苦手のように拝見しています。 自分自身の内面的な成長を願う方は、右脳的な働き、左脳的な働きの両方をバラ