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8月, 2020の投稿を表示しています

パラレルワールドを自由自在

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 パラレルワールドとは、私たちが住む現行世界と同時に存在しているもう一つの世界のことで「並行世界」とか「並行時空」などとも呼ばれます。  ある種のトレーニングやワークをする事で、今私たちが体験している世界とは別に存在する並行世界へと移ることができて、その世界では苦しみや悩みのないもう一人の自分として生きることが可能だという説まであります。  確かに、ちょっとしたトレーニングで、まるで生まれ変わったかのような世界で生きることができるなんて魅力的ですし、そんなトレーニングやワークがあるのならぜひ知りたいと思ってしまうのが人間の弱さです。実際のところ、パラレルワールドへ移行するためのトレーニングやワークを売り物にしているスピ系は山ほどあります。  パラレルワールド云々をうたうスピ系は、量子論を引き合いに出すことで、パラレルワールドの存在をいかにも科学者が認めた事実であるかのように喧伝しています。確かにパラレルワールドの概念は、量子論(量子力学)が元になっていますし、その量子論では「多世界解釈」と呼ばれているものです。  ここで少々専門的な話になってしまい恐縮ですが、科学の世界では実験には2通りのものがあります。一つは私たちが普通にイメージする「実験」で、「一定条件下で選択され用意された対象に起きる現象を観察あるいは測定すること(ブルタニカ国際百科事典)」です。もう一つは「思考実験」と呼ばれるもので、「実際に実験を行わず,用意された対象,それに加えられ条件,測定手段と測定器をいずれも理想的なものと仮想し,実験を行なって得られるであろう結果を推論すること(同)」です。つまり実験とは「測定」することで、思考実験とは「推測」する事です。  多世界解釈は、量子論の世界では有名な シュレディンガーの猫 という思考実験によってもたらされた仮説であって、実際に観察されたり測定されたものではありません。量子論を専門にしている科学者の中においても、多世界解釈に肯定的な科学者はごく少数と言われています。  相対性理論や量子論が提唱されたのは1800年代後半から1900年代前半でした。当時は現在のような観測機器がありませんでしたから、その理論の多くは思考実験によってもたらされました。当時の思考実験でもたらされた仮説をその後のテクノロジーの進化が実証実験を可能にし、推測に過ぎなかったものを事実と...

あなたもスターシードかも

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 スターシード(star seed)とは地球以外の宇宙の星や銀河を出身とする魂を持つ人のことをいいます。スターシードは、地球上の次元上昇(アセンション)をサポートする事を目的として転生しています。その中でも1975年以降生まれのスターシードをインディゴチルドレン(インディゴ世代)、1995年以降生まれをクリスタルチルドレン、2005年以降生まれをレインボーチルドレンと言っています。それぞれの世代ごとに性格や外見上の特徴を持っていて、一般に世代が進むにつれてより進化した魂であると言われています。  スターシードは、アメリカのフィクション作家ブラッド・スタイガーが著書「水瓶座の神」(1976年)の中で言及したのが最初で、その概念はネイティブアメリカンの伝承が由来とされています。また彼の別の著作「スターピープル」の中では、地球外生命体の地球訪問とそれに関連する特別な遺伝子情報を持つ人々の事を描写しています。現在のスターシードの概念や定義付けはこれらの著作が原型になっているのですが、それらがまるで事実であるかのように世間に拡散していったのです。  これは、NHKの大河ドラマを観た人が、 時代考証や歴史考証が曖昧なフィクションであることを忘れ、いつしか史実と思い込んでしまい、ドラマの内容がまるで事実であるかのように世間に拡散していくような現象 と同じ構造と言うことができます。  また「スターピープル」の中では、地球外出身者が地球で暮らす心情を次のように描写している箇所があります。「地球外生命体としての自分のアイデンティティや、そのルーツ、人生の目的についての健忘症と無力感に苦しんでいる…」と。今も昔も生きづらさを感じている方はいらっしゃいますが、そういう方たちが、この文章や物語の内容に共感を覚えたり、そこに逃げ道を求めたとしても不思議ではありません。  インディゴチルドレンについても1970年台からその概念はあったものの、 現在まで科学的な研究に基づく裏付けはありません 。1998年に出版された『インディゴチルドレン 』や映画によってこの概念は一般に拡散していきますが、その信望者の多くは子供のしつけや教育に悩む親たちだったり、子供の学習障害に悩む親たちだったと言われており、インディゴチルドレンについては、親が子どもに小児治療や精神的診断を受けさせないために使われる概念だと見て...

アセンデッドマスターとつながる

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 アセンデッドマスターという存在をご存知でしょうか。アセンデッドマスターは私たちが生活するこの地球上にかつて存在し、今は天界にいらっしゃる高尚な魂を持つ人たちです。彼らは私たち人間を神の視点から見つめ、人が人生の目的を理解し、自分の願いや思いを形にする力を身につけることができるようにサポートしてくれる存在です。彼らも私たち人間をサポートすることで自らの霊性を高めているのです。  アセンデッドマスターには、イエス、聖母マリア、大天使ミカエル、モーゼ、釈迦、ブッダ、観音、ガネーシャ、アフロディーテ、ポセイドン、自由の女神、マハトマガンジー、マザーテレサ、ピュートル一世、など錚々たる顔ぶれが揃っています。  私たち人間の本質はスピリット(霊、魂)であり、肉体は地上生活を送るために必要な乗り物であるということは、この記事を読まれている方の多くはご理解いただけている事と思います。魂とか霊の否定論者はそもそもこのような記事に辿りつきませんものね。さらに流派によって呼び方は様々ですが、守護霊、背後霊、支配霊、指導霊と呼ばれる方が目には見えない世界から、人間の魂の成長をサポートしてくれているという事をご存知な方も多いと思います。ですからこの記事を読まれている方の中には、アセンデッドマスターという概念に対して、あまり抵抗感を持たずにやり過ごしていらっしゃる方もいる事でしょう。  アセンデッドマスターの概念は、神智学協会がその発祥とされています。神智学協会はニューエイジやオカルト主義の源流の一つであります。他の記事で述べていますように、まともなスピリチュアルの存在が広く一般に認知されるのを妨げている主な原因のひとつには、ニューエイジ発祥のスピ系の存在があります。  霊界の高級霊と言われる方々たちから送られてきた数々のメッセージや、また霊現象を真摯に研究してきた研究者の文献にあたってみると、霊言(霊界の住人からのメッセージ)に関してはいくつかの大原則があります。その一つが 「真に高尚な存在は自らを名乗らない」 ということです。同時に彼らは 「彼ら自身が送ったメッセージそのものをよく吟味する」 こと 「彼らのメッセージを盲信しない」 こと 「理性が反発がするようなものは受け入れなくても良い」 ことを繰り返し述べています。要するに真に高尚な存在(高級霊)は 「看板よりも中身で勝負」 なのです...

現代版ノアの方舟に乗ろう!?

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 旧約聖書の創世記にある「ノアの方舟」の物語をご存知の方は多いことと思います。  預言者の一人であるノアは、ある時「人間はすっかり悪に染まっている。反省して正しい道に戻れるように120年の猶予を与えよう」という神からの啓示を受けます。  しかし、一向に悪から抜け出さない人間たちに業を煮やした神は、正しく生きていたノアに再び「私は人間を滅ぼすことにした。ただ、お前だけは助けてやろう」という啓示を与えます。  ノアは神からの啓示の通りに船を作り、家族と生き物たちをその船に乗せ、その後にやってきた嵐と洪水の中を200日近く彷徨った挙句にアララテ山の頂上にたどり着いて生き残ったという物語です。  とても印象的な物語ですし、何度も映画化されたことも手伝って、キリスト教徒以外の方でもご存知の方は多いでしょう。  ここで確認しておきたい事ですが、ノアの方舟のハイライトでもあり、我々が教訓とすべきは 「神のご意志に沿って正しく生きる」 ことです。  しかしながら物語のインパクトが強い事を逆手にとって、商魂たくましい人物はノアの方舟の物語部分だけをピックアップして利用してきました。  いわゆる選民思想とか選民意識と呼ばれるものです。  選民思想の代表的なものとしては、ユダヤ教が挙げられますが、まあ、聖書に記載してあるノアの子孫という括りで見れば、彼らがそう主張するのもわからないわけではありません。  問題なのは「世界の〇〇万人だけが救われる」とか、「神の使者であらせられる〇〇様を信仰したものだけが救われる」「宇宙人〇〇が地球人を救いにきているのだから彼の声を聞いたものだけが救われる」というように、救われる人間を限定して吹聴する人物たちや組織です。  彼らは、人間なら誰しもが持っているエゴの一つである「優越感」を巧みについてきています。  さらに「地球滅亡」とか「神の救済の扉が閉まる」というような 恐怖心や不安を抱かせるようなものと、選民意識を抱き合わせることで 正常な判断ができないような意識状態に人を追い込んでいきます。  そうすることで信者やファンを増やし、結果自分たちが潤うというビジネスモデルを作り上げているのです。  社会的に問題になったカルト宗教をはじめ、現代でも新興宗教やスピ系の一部にこういったビジネスモデルをトレースして活動しているものがあります。  さらに言えば、現代は...