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働くことができない若者

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2012年から始まった景気拡大局面は戦後最長となったそうです。 現在お勤めをしたりして職業をお持ちの方は、この景気が良い状態を実感しにくいという事ですが、一方で新卒者の就職率が数年前に比べて飛躍的に改善していること、完全失業率が低水準で推移していること等から、就職や雇用の現場では景気の拡大を実感している方が多くいらっしゃるという事です。 ある意味でワガママを言わなければ誰にでも働き口はある状態と言えるのですが、働きたいと思っていても外に出て働くことができない若者も多く存在します。 15歳から39歳の若年無業者(いわゆるニート)の数は、内閣府の調査で2017年は71万人に達するとの統計があります。 無業になったきっかけは、その他を除くと「職場になじめなかった」という理由が一番です。 世の中には、ブラック企業と呼ばれる会社や前時代的な価値観で動いている会社があったり、イジメがはびこる陰湿な社風の会社もありますから、最初の就職で運悪くそういう会社に勤めてしまったら、嫌気がさしてしまうのもわかります。 しかしながらもしそういった職場に当たってしまったというのであれば転職すれば解決するのでしょう。 でも、中にはそういった体質の会社でもないのにかかわらず、働くことが辛くなってしまう若者もいます。 電車通勤の時点で体調が悪化してしまう。 あるクライアントと関わると頭痛がする。 職場にいる間はずっと頭痛がしている。 特定の機械の前にいると動悸が始まる。 業務で必要なサイトをパソコンで閲覧していると吐き気がしてくる。 職場内の揉め事を見るととても悲しい気持ちになりやる気が失せてしまう。 これらのことは多かれ少なかれ誰しも経験するものでしょうが、こういったことに特に過敏な人たち(センシティブ)がいる事も事実です。 こういう過敏な方たちは他人の嘘にも敏感なので、上司や同僚の本音と建前のギャップの大きさに失望してしまう事もあります。 こうして言葉では言い表すことができない居心地の悪さが重なり、ついには働くことができなくなってしまうのです。 無業者だけではなく、同じような理由で学校に通えない子供達もいます。 この過敏さは時々精神的障碍や発達障碍からもたらされる場合があるものの、医療機関ではそういう障碍は無いと診断される場合もあります。 そうすると周囲は、その人のことを考えすぎだとか神経質だと