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良書とは

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ロンドンのナショナルギャラリーで見た数々の宗教画。 それらの描かれた場面の真偽や背景を確認したくて、久しぶりに「イエスの生涯」(自費出版)を読み直しました。 潮文社から出版されている「 イエスの少年時代 」「 イエスの成年時代 」と合わせると、この物語のページを何度開いたことか…。 それなのに一つ一つを確実に覚えているわけでは無いので、ちょっと情けないですが…。 この物語を初めて読んだ時は、ヘリ(イエスの少年時代の師)のような兄貴分が欲しいと思いました。 ある時はイエスの奇跡に興味を引かれ、ある時はイエスのたとえ話を理解しようと読み進め、ある時は父ヨセフとの関係が気になり…というように、その時々によって心に残る場面が違っています。 今回も自分なりに考えさせられる場面がありました。 その時々に印象に残る所は、自分自身の心の在り様の鏡だなぁと思います。 しかしひとつ共通していることは、この高貴な人物の物語は、何度読んでも凛とした爽やかな風が読後の余韻に残るということです。 もしイエスという人物が現代に生きていて、彼に会うことができたなら、きっとこういう雰囲気を醸し出しているのではないかと思えます。 最近のスピリチュアルブームで様々な書籍が毎月たくさん出版されていますが、手にとってみたくなるような物は残念ながらあまりありません。 繰り返し読んでも、その都度自分自身に何か新しい気付き(内観)をもたらしてくれるものが良書の一つだと思います。 単なる知識を供給するだけの本ではこうはいかないでしょう。

パワースポット?

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お盆休みを利用して高野山を訪ねてみました。 特別な信仰心からというわけではなく、単に空海が開いた聖地をこの目で見、実際に肌で感じてみたかったからです。 標高900メートルにある高野山は山中に突如現れる「街」でした。 また人口約4千人の町に、年間2百万人が訪れるという観光地でもありました。 空海がこの山に生きていた頃は、きっともっと違った雰囲気だったことでしょう。 今でいうパワースポット、本当に神聖な雰囲気にあふれた場所だったと思います。 歴史に翻弄され、時の変遷とともにその雰囲気は変質し、色々な人がたくさん出入りする現代となっては往時の面影を感じ取ることは難しくなってしまったのかもしれません。 この一・二年、世間ではパワースポットがちょっとしたブームになっています。 しかし、テレビや雑誌に紹介されてたくさんの人が訪れるようになると、その場がもっていた雰囲気は変質してしまいます。 残念ながらマスコミに取り上げられた時点でパワースポットとしての終わりを意味することも…。 一方わざわざ遠くに出かけなくても、自分の近所にお気に入りの場所があるという方もいらっしゃることと思います。 何となく気持ちが穏やかになったり、活力が沸いてくるというような…。 そここそがあなたにマッチするパワースポットですから、大切に扱ってあげて欲しいと思います。 万人に会うスポットなんてそうそうあるものではありませんが、有名無名にかかわらず、探せば良い所はまだまだあるものです。 私にも数箇所、自分なりのパワースポットがあります。もちろんその場所は秘密ですけど…