UK2010 ③


コッツウォルズ地方を発つ朝の食卓には心地よい沈黙の時間が流れていました。

沈黙を嫌う誰かが無理に話題を振るわけでもなく、皆さんが本当に「今」に浸り始めた証です。

Retreatの目的はほぼ達成されたようです。

再び車に乗り込み、今度はハリー・エドワーズの治療院(The Harry Edwards Healing Sanctuary)を目指します。

よりスピリチュアルな雰囲気に包まれた3日間がはじまります。

世界的に有名なスピリチュアルヒーラーであるハリーエドワーズが、ロンドン郊外のサリー州に開いた治療院は、彼の死後も大切に保存され今でもスピリチュアルヒーリングを提供しています。

ハリーの死後数年は弟子のレイ・ブランチ夫妻が引き継いでいましたが、その後はパトロンさんの手に委ねられ、今では多くのボランティアが日常の運営を行なっています。

パトロンというと日本では淫猥な響きがありますが、現地では純粋に援助者の事を指します。

会社が利益をあげることができたり自分が財産を築くことができるのは、自分の力だけではなく社会が儲けさせてくれたおかげであるという思想が西洋では根付いています。

したがって利益や財産の一部を、公共性の高いものや文化的・自然的価値が高いものなどに寄付して、社会に還元することが当たり前になっています。

どれだけ財産を得たかということより、どれだけ個人の財産を社会貢献に役立てたかで評価されるような社会です。

これは一部のお金持ちに限った話ではなく、市民が少ない資金で参加できるナショナルトラスト運動にみられるように、社会全体が共有している価値観です。

もちろん日本でもそういう意識の高い人がいらっしゃいますが、社会全体が共有しているイメージや価値観とは言えません。

先人達の努力のおかげで経済的豊かさを得ることができた日本ですが、その豊かさに見合った心の豊かさを実現できているのかどうか…。

世界にはまだまだ手本にすることがありますね。

治療院は、パトロンからの援助と利用者からの寄付金で運営されています。

入口には主なパトロンの名前が載っているボードが掲げられていましたが、その中には地元のロータリークラブの名前もあり、スピリチュアルヒーリングがいかに英国社会に根付いているかということを再認識させられました。

滞在中はStephenが色々な世話をしてくれました。

とても気のいい人物で一度で好きになりました。

明日はいよいよヒーリングセッションです。

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