乳がんとスピリチュアルヒーリング ~サウスハンプトン大学における検証〜


ハリーエドワーズ治療院が隔月で出している情報誌 “The healer ” 。
その2012年4月号に、フィオナ・バルロー女史が寄稿しておりました。
彼女は、英国のサウスハンプトン大学で数年にわたり、乳がん患者へのスピリチュアルヒーリングの効果を検証し、それを論文にして出版もしています。
非常に興味深い記事でしたので、和訳して皆さんにお届けします。

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私の研究論文、「乳がん患者のスピリチュアルヒーリング体験~その一元的調査~」の革装丁版を贈呈するために、先月、ハリーエドワーズ治療院保全理事会の方々にお会いできたことをとても誇りに思っています。私は、その研究と成果を少しだけでも皆さんと分かち合うことは有意義なことと考えます。

乳がん治療の副作用に悩まされている12人の女性が、最大で10回のスピリチュアルヒーリングのセッションの提供を受けました。乳がん治療の副作用はとても消耗するものであって、多くの女性患者は関節痛、疲労感、急激な暑さ感覚(ホットフラッシュ)、寝汗、気分の落ち込み、睡眠障害などと向き合って闘っています。こういった副作用は数年続くこともあり、さらに患者は、再発防止のために、最大5年間もホルモン療法を受ける必要があります。

患者の一人であるジャスミンは次のように述べています。
「このような(現代医学的)治療法は、だれでも嫌気がすることでしょう。どんなに強い人でも、そしてどんなにこの治療が自分にとって良いとわかっていたとしても、耐えるのは大変です。なぜならもの凄く疲れてしまうだけですから。だからこういった治療法に慣れるにはそれなりの時間がかかるでしょう。私がいまだにそこに身を置いてそういう治療を受けていたら、たぶんもう3年半位は必要ではなかったかと思います。」

その証拠に、何人かの女性患者は、副作用と付き合うことはとても大変だということに気付いているので、薬剤をある短い期間投与しない「ドラッグホリデー」をとるようにしています。その間は副作用からも開放されるからです。私たちはホルモン療法を中止した場合の影響についてはわかっていませんが、おそらくとても重大な結果をもたらすことでしょう。

さて、スピリチュアルヒーリングはサウスハンプトン大学の一般開放された医療研究施設で行なわれました。ヒーリングのセッションはハリーエドワーズ治療院のヒーラーたちによって行なわれました。彼らはただヒーリングを行なっただけではなく、患者たちの記録を採る手助けもしてくれました。患者たちもまた日々の感情を日記するようにしてもらい、10回のヒーリングの後は私と一対一の面談を受けてもらいました。そしてこれら全ての情報は集められ分析されました。

その結果、全ての女性患者がスピリチュアルヒーリングによって恩恵を受け、他の患者にもスピリチュアルヒーリングを勧めたいと述べています。ヒーリングの2~3週間後には、関節痛は低減するか全く寛解してしまった、と調査結果は表しています。

患者のフォックスグローブは彼女の関節痛について次のように述べています。
「私は関節が痛くて、本当の障害者のようでした。歩くことも座ることも寝ることも、すべてが苦痛でした。読まなければならない本があっても本を支えることすらできなかったのです。物を書いたり、コンピューターを扱うこともほとんどできませんでした。そんなことはとても痛いだけでしたから。私がすることなすこと、全てが痛かったのです。それから私は最初のヒーリングを受けるためにやってきたのですが、それだけで私の関節痛の半分が消えてしまいました。そして何週間か後、およそ全部で13週間位でしょうか、ちょっと疲れたときに感じる程度までに、関節痛はほとんど消えてなくなりました。」

精神的なストレスが再びホットフラッシュを呼び戻すことはあるようですが、ホットフラッシュもまた患者達の訴えから消えていました。寝汗についても訴えから消えており、このことは良い睡眠に繋がっていました。かつて睡眠障害は何人かの女性患者にとっては一つの問題であり、翌日の疲労に繋がっているものでした。

患者のカメリアが睡眠障害について語ってくれました。
「私は恐ろしかった、就寝時間が怖かったのです。でもスピリチュアルヒーリングを受けてからというもの、今すぐにでもベッドに行きたがっている自分を発見しました。ただテレビを見たいという理由だけで午後11時までも起きていたとしたら、私にとってはもう遅い時間です。いつもの私なら午後10時くらいにはベットに行きたいのです。このことは私にとって本当に有益なことです。それくらい、以前の私にとって就寝時間はとても恐ろしい時間でした。」

さらに睡眠の改善は、患者のスイートピアに睡眠導入剤を止めさせ、毎朝リフレッシュされた目覚めをもたらし、その日を楽しみにさせる効果をもたらしました。

スピリチュアルヒーリングの身体的効果とは別に、女性患者たちは精神的な効果についても語っています。これらのことを言葉で言い表すのはなかなか難しいのですが、乳がんの診断は永遠に続く恐怖感の前段であり、また乳がんやその再発についての思いは、女性患者にとって毎日の悩みの種となります。しかしスピリチュアルヒーリングの後では、女性患者たちは心配が弱まり、穏やかな気持ちになり、前向きに、そして明るい気持ちになったと述べています。

この調査は国内国外を問わず、多くの会議で発表され、いまだに研究は続けられています。私は3月下旬にブライトンとホーヴのスピリチュアリストチャーチでこの調査について発表しました。また私はいくつかの学術誌向けに記事も書いております。さらにこの研究は、先頃出版された ” Harry Edwards Healing Impact Questionnaire ” の基盤となっています。

私たちはどのようにスピリチュアルヒーリングが作用するのかということは明らかにしていません。ただ、もしスピリチュアルヒーリングがこれらの女性患者に効果があったのなら、同じように治療による副作用に悩む他の患者の皆さんにも効果があることでしょう。旧来の薬剤は確かに癌の治療法としての成果が上がってきています。患者を助けたいという望みが両者の中心にあるという事を除いて、私は薬剤とヒーリングはその哲学的な側面ではかけ離れているように見ています。私は一貫してこの研究を継続していますが、それは医学的権威を侵害するつもりなどではなく、患者の利益のために一緒に働きたいと思うからです。

私の調査から私は一枚のコラージュを作りました。これは女性患者たちが私に話してくれた癌との戦いの日々を視覚的に表現したものです。これは今ハリーエドワーズ治療院で見ることができます。(以降割愛)

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