造詣が深い方… 穏やかな警告


スピリチュアリズムの薫陶を授けてくださった山本貞彰先生は、当時あまり生徒を褒めるようなことをなさいませんでした。
その人の考え方だったり、生活習慣だったり、時には進路についてアドバイスを下さる時は、忠告や警告という形が多かったように記憶しております。

ある時、某地方都市で山本貞彰先生のセミナーが開かれることになり、私も一受講者として参加しておりました。
初めて顔をあわせる方が多かったせいもあり、受講者の自己紹介の時には、山本先生がその方についての人柄とか経歴とかを一言づつ付け加えて紹介をしていらっしゃいました。

その一言というのは普通は当たり障りのない一言なのですが…、とある受講者の時です、珍しくその方を持ち上げるような一言が発せられました。

「こちらの方は長いことスピリチュアリズムを学ばれておりまして、私が知らないようなことでもご存知の、スピリチュアリズムに大変造詣の深い方です」と。

言われた本人は大先生に褒めそやされたものと思い、まんざらでもないような顔をされ、ニタニタとした笑いをかみ殺していた姿が私の目に焼き付いています。

当時山本先生が「造詣が深い」「うんちくに富む」というような言い回しをされる時には、そこには裏の意味がありました。
それは「知識欲や知識そのものは豊富だが、学んだその知識をちっとも実践で活用しない人」という意味です。
その頃私は頻繁に山本先生にお会いする機会がありましたので、先生の発言とその真意を知ることができたのですが、そうでない方々の中には先生の一言を真に受けてしまう方もいらっしゃったのです。

プライベートリーディングの時はもちろんのこと、スピリットヒーリングをさせていただいている時でも、スピリットガイドから様々なメッセージが送られてきます。
基本的にはその方の霊性向上、意識体浄化を望む愛に満ちたものが多く、時には𠮟咤激励だったり、時には涙を誘うようなものだったりします。
ただクライアント様によってはそういった直接的なメッセージでは刺激的すぎるので、穏やかな警告という形で送られてくるものもあります。
まさしく件の山本先生の一言と同じような構図です。

一歩先を行っていらっしゃる方にとっては、後から来る人物の状態が手に取るようにわかるものです。
先達から頂いた一言は、充分に反芻して消化しなければなりませんね。

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