Q&A スピリチュアルヒーリングを受けていますが、特に変化が感じられません。 インチキでしょうか?

 多分インチキかも知れません、早々に関わり方を変えたほうがいいでしょう。

 まずはじめに、英語圏の方は spiritual という言葉をどのような感覚で捉えているのか確認しておきましょう。    spiritual の語幹である spirit を英語の辞書 (LONGMAN)で引くと、性格、霊、態度、特徴、意図、勇気、酒などと色々な使われ方をしていることがわかります。

 一方で spiritual となると「宗教に関すること」「肉体や精神活動ではなく霊に関すること」と、グッと意味合いが狭くなります。日本語で spirit精神と訳すことがありますが、精神とか精神活動という意味なら mind とか mental の方が英語圏の方にはしっくりくることでしょう。

 spiritual には宗教という意味合いもあるようですが、宗教は「霊」に関わる言葉でもあります。  

 日本人は無宗教と言われていますが、その理由は、歴史的に日本人は霊性が高いので、規範としての宗教は必要なかったというのが通説です。ですから宗教とは霊性に直結している問題と言えます。また世界の多くの宗教では死後世界を説き、肉体を脱ぎ捨てた霊を祀ることもしていますね。

 これらから spititual という言葉は「霊」とか「霊性」に関するものに使用するのが正しい使い方です。    

 「霊」が関わらなかったり、「霊性」にアプローチしないヒーリングを「スピリチュアルヒーリング」と名乗ることが、そもそもの間違いと言えるでしょう。

 


 既にお存じかと思いますが、日本では「スピリチュアル」とか「ヒーリング」という言葉が際限なく広く使われているために、「スピリチュアルヒーリング」を名乗ってはいるものの、実際は気功、色彩療法、あるいは磁気的療法etc、つまるところ、セラピーの類である場合が多々見受けられます。

   しかしながらこういった気功などの磁気的療法は、刺激が強いため、五感(肉体)で捕らえられやすい傾向があります。ですから即効的であるような錯覚を起こしやすいことも事実です。ですが効果があるのはあくまで肉体レベル、精神レベルです。

  では霊的レベルとはどういったことでしょうか?

 自分の内面が揺さぶられた感覚はあるものの、それを言葉では上手に表現できない時、私たちは「琴線に触れた」という表現をします。スピリチュアルヒーリングはその方の内面(霊)にアプローチするので、まさにこういった表現が当てはまります。  

 しかし残念ながら「琴線に触れた」感覚はクライアント様の感受性に左右されてしまいますので、すぐに変化を感じられる方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃいます。

 ですが、受けた感覚の強弱に関わらず霊的なエネルギーはクライアント様にはしっかり届いていますので、私たちの本質である霊の部分には何かしらの変化が起こっています。それが精神レベルや肉体レベルまでに顕在化するには時間がかかるのです。  

 ごく稀に一気に肉体レベルまで変化が起きて、めざましい回復をする場合もありますが、こういった奇跡を期待しすぎてはいけません。スピリチュアルヒーリングを受ける時に大切な態度は、素直で受け身的であれということです。こういった態度の時に最も霊的な恩恵を受け取ることができると言われています。

 さて、質問者様が受けているヒーリングは本当にスピリチュアルヒーリングなのでしょうか?

 もしそれがセラピー(療術、療法)なのであれば何かしらの刺激を五感で捕らえられるはずですから、即時に「効いた」感があることでしょう。

 もしそれがスピリチュアルヒーリングなのであれば、霊的エネルギーが精神的レベルや肉体的レベルまで昇華して、効果を実感できるまでにもう少し時間が必要なのかも知れません。

 あるいは質問者様がヒーリングに過大な予断を持って(=素直で受け身的でない状態で)臨んでいたとしたら、十分にその恩恵を受け取ることができていないのかも知れません。

 セラピーにしろヒーリングにしろ、施術者の技量と知識をしっかりと見極めること、そして人と人との関わりですので施術者との相性も考慮に入れて選ぶことも大切な要素だと考えます。

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